トウキョウソナタ(黒沢清 2008年)

6月3日から、ようやく産休に入ります。

もう少し頻繁に更新できるだろうな♪と期待しつつ、ずいぶん前に観た映画の適当なメモをネタばれありで。








この作品を観ていて、全くもって気に入らなかった同監督の『回路(2001年)』とか、記憶から削除されていた『LOFT(2005年)』を思い起こした。

どれも再度観る事がなかったのでうまく説明できないけれど、この3作品では「住まい」が重要な舞台になっているみたい・・・と、漠然と感じたから。

でもこの『トウキョウソナタ』の「住まい」は、『回路』に出てくる現代版ドールハウスの様なマンションに比べると人間の息が感じられたんじゃないかな。
(俳優陣の力によるところも大きいのだけど。)








一家の大黒柱(香川照之)がリストラされるところから始まるこの映画は、黒沢作品にしては身近なテーマを扱っているのでとても入りやすい。

だけど・・・役所広司の乱入ぶりの唐突さだけはやっぱり黒沢清なのね・・・。

あまりにも急すぎて、『LOFT』の中の突然すぎるラブシーンを思い出ししちゃう。

役所広司の存在がこの映画においてプラスに働いているのかマイナスに働いているのかは、是枝裕和の『歩いても歩いても(2007)』を観るまでは不明なままだったけど、やっぱり良かったのだと思う。)








映画を観ている最中に、もう1つ考えた事。

「夫がリストラされる事」と「妻が不貞を働く事」って全然別次元の問題で比べようがないんだけど、この2つが同等の深刻さで扱われるのが現代社会なのかなぁ・・・。

後になって考えたら一家の大黒柱がリストラされるのはやっぱり凄く凄く大変な事なんだけど、こちらのアクシデントは映画のまるで前提として扱われていたので、私は後半になって起こる妻の不貞の方に大変ショックを受けました。

小泉今日子のあの日の出来事は、命すら危なっかしかったしねぇ・・・。)

瞬間的に、「不貞」を「リストラ」よりもよっぽど大変視してしまった私は、頭の中にいつの間にかお花が咲いているんでしょうか???

・・・・こんなはっきりしない感想がブログトップにあるのも自分としては微妙なので、次の更新は早めにしようと思います・・。


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