Vernissage ! Vernissage ! 〜O女史と・・・

ひょんなことから、この間ブログで紹介したO女史と一緒にお出かけする事になりました。


しかもなぜか、ディノとポトも一緒に・・。


まずは、Espace Berggruenで行われているShizu Shimadaの個展へ。



(パパと一緒に真剣に解説を読んでいる?ポト。)


この日のヴェルニサージュには、日本の方がたくさん居ました。


美術関係のお仕事や勉強をしている人がほとんどなのかな?


子ども連れで訪れた私達とは違って、真剣な様子です。


でも写真を撮っている人も多かったので・・・私達も撮ったりしちゃいました。


話が反れたけど、初めて見たShizu Shimadaの絵画はタイトルが暗めの時でも絵には何かしら幸せな感じが漂っていて・・・遠めに拝見した画家本人のお人柄なのかな?と思いました。


















普段から比較的い子だけど外出すると急に静かになるポトは、この日もおとなし〜くしてくれていました。


なのでこの日は、初めて一緒におでかけしたO女史と、ディノも交えて一緒にカフェで長話をすることができたのです。


ありがとね、ポトくん。


そして、ヴェルニサージュ&美術展に初めていけて、良かったね!



















O女史は美術や映画が好きなそうで、ポンピドゥーで行われたルシアン・フロイドのヴェルニサージュにも誘ってくれました。



(最近はおくつを履いて外出するポトです。寒い日はなんと・・・この写真の通り、オーバーオールの下にパジャマ《=日本で言う「カバーオール?」》を着せています。白くて襟付きのものはブラウスみたいに見えます♪)




















ディノの運転でおでかけすると色々面倒なので、この日は図々しくもO女史からの申し出を受けて・・・近所まで迎えに来てもらう事になっていました。


空港から市内にベンツを走らせようとしたO女史は渋滞に巻き込まれ(出張帰りに直接ポンピドゥーまで向かうなんて本当に元気・・)、会場に着いた時にはもう20時半。


ヴェルニサージュは18時からだったのでミッテラン文化相などの姿はもう無く、とても空いています。























前回のShizu Shimadaの個展には抱っこヒモを忘れてしまったので、ディノがポトを腕の中に抱っこしてくれていました。


でも今回はベビーカーだけでなく、抱っこヒモもきちんと持参。


到着してからしばらくするとベビーカー内のポトが目を覚ましたので、ヒモを使って私がだっこする事に。


前向きだっこ(私のお腹にポトの背中がくっついている状態)にしたので、ポトにも絵画や参観者がよく見えます。


私にはポトの顔がよく見えなかったけど、どうやらいつものごとく真面目な顔で常に何かしらをじーっと見ていたみたい。


何人かの人が私達に声をかけてくれました。


美術館スタッフの女性はポトを見て
「Il est eveille !!(イレ・エヴェィエ)」


ポトは、よく「エヴェィエ」と言われます。


エヴェィエ」という言葉には「目覚めた」という意味もあるけれど、ここではきっと「利発」の意で使われているのでしょう。


(実際はともかくとして、顔がしっかりしていて髪が多いので、そう見えるのかもね。)


私は苦笑して
「Il vient de se reveiller(イル・ヴィヤン・ドゥ・スゥ・ レヴェィエ=今、目を覚ましたばかりなんです)」
と、応えました。


何はともあれ、自分の子がほめられるのは嬉しいものです。




















私がポトを抱っこしているので、空になったベビーカーを押すのはディノの役割。


忘れっぽい彼のことなので真剣に絵を見ている間にベビーカーをどこかに放ってきてしまいそうな気もしたけれど、大丈夫でした。


ビデオを見る時も、自分のすぐ近くに停めています(^^)























ルシアン・フロイドの絵は風景画などのごく一部を除くと・・・正直言って陰鬱ぎみな人物画ばかり。


疲れた感じだったり、太りすぎだったり、または肌の質感がなんとも痛々しかったり・・しかもその大半はヌードです。


前回とは違って、あまり赤ん坊には向いていない作品群だったなぁ、どうかこの雰囲気がポトの脳裏に残りませんように(!)。


私にとっては決して好きな画風ではないけど、それだけに誘ってでももらえないとなかなか見る機会が無いから、来られて良かったです。


それに、私は思うのです。


モデルなどのごく一部の人種を除けば「他人の裸体」って、見慣れていない事もあってか、「顔」よりも見にくい(=?醜い?)ものなんじゃないかって。


だからルシアン・フロイドの絵を見ているうちに、だんだん納得してきてしまいました。


なんだかシュールで面白いといえば面白い発想の絵もあったし。




















でもディノは、全くの別意見。


私の「裸体とは一般的に、見づらいもの」という考えには賛同できないそう。


・・・そうかもね、彼は人間の(ま、はっきり言ってしまえば女性の)「美」に対する間口が広いものね。


だからディノは、ルシアン・フロイドの精神状態の陰鬱さを相当なものと捉えていました。


もしも私とディノが、ある女性の(そう美しくもない)裸体をモデルにして絵を描いたなら、出来がずいぶんと違うものになるに違いありません・・・。



















ま、そんな事はおいておいて・・・この日はそう広くない会場に1時間居たし、とにかく空いていたので、じっくりと観賞する事ができました。


ふと見ると、ディノとO女史が絵画の話で盛り上がっています。



(この2人、性格やライフスタイルは正反対だけど話は合うみたい。)


私にとっては実は初めての、ポンピドゥーの特別展だったし(今まで常設展にしか来た事がありませんでした)、いまだに公共機関に乗ったことが無くて行動範囲の狭いポトにとってはポンピドゥーセンター自体が初めてだったし、思い出が1つ増えた夜でした。


O女史に感謝!です。


追記
夜のおでかけなのでポトに負担がかかるのが心苦しく、心配でもあったのだけど、家に帰ってから大急ぎで入浴させておっぱいをあげ、ベッドの上に1人で寝かせておいたら・・・しばらく遊んだあと、勝手に寝入ってくれました。ブラボー!!(でも、就寝時間がいつもより遅くなっちゃってごめんね。)


投票(=このバナーをクリック)していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ