我が結婚の是非を問うた夜 〜物を捨てられない病の夫を持って
他人だった者同士の結束なんて、こんなものなのか・・・?
主人に説教をしていたつい一昨日の夜なんと、「この人と結婚したのは正解だったのだろうか?」という考えが頭によぎってしまった。
ちょうど去年のバレンタインにもこのブログにグチを書いたのを覚えているけれど・・・ディノはダメになった食器を捨てさせてくれない。
欠けていたりヒビが入っていたり、ひどい時なんて割れた(!)食器すら取っておきたいというので、本当に困るというか不快だ。
だから私はそういうものを使わずにワキによけたり、同じ規格のものが他にも多数ある時は(バレないだろうから)こっそりと処分したりしている。
・・・でも中でも1番イヤなのは・・・一部が欠けているにも関わらず相変わらず愛用されている食器(主にマグカップ)が幾つかあること!!!
割れたサラダボールを接着剤でくっつけて使用しているのにガマンできなくて、「あれね、急にボンドが取れちゃって、私の手が少しだけ切れちゃった!」というキレたふりの演技をして捨てた事もあるけれど、この手を毎回使う訳にも行かない。
私はもうずっとガマンしてきたけれど、たまにそれが限界を超えることがあり、一昨日の夜がそうだった。
というかこの日の晩は食器に関わらず、我が家に不要物が多すぎることが我慢できなかったのだけど・・・。。
くどくどと、いかに物を減らすことが肝心なのかを説いて聞かす。
赤ん坊が動き出す前に色々と片付けなくてはいけないと言ったり、教育的観点からもこのままではダメだ、とポトの存在もおおいにちらつかせながら。
でも深夜にこんなつまらない話を30分もしていると、イライラが募ってくる。
こんなにも大きなストレスを感じさせられたのだから、何かしらの成果を即得たいものだ・・・。
そう考えた私が思いついたのは、取っ手が割れて取れてしまっている一対のマグカップを捨てること。
「この2つのマグカップか、それともあの縁のかけているカフェオレボールか、そのどっちかを捨てさせて!!」
と何度か繰り返し言うと、ディノも少しは折れないといけないと思ったらしい。
「・・・マグカップ1つを捨てるんじゃだめ?」
「ダメ!!このブルーのマグカップを捨てるのなら、セットで処分しなきゃ!!(もう視界に入るのすら不快なんだから)」
「・・・愛着あるんだけどなぁ」
「あなたは全てのものに愛着があるんでしょ。これは(亡くなった)お義母さんからもらった訳でもないんだし、もういい加減捨てさせて!!」
ディノが一週間後ぐらいにという条件付きでマグカップ2つを処分してもいいよという結論を出すのに、30分はかかったんじゃないだろうか。
あぁ・・・なんたる労力。
それにしても今回は本当に大変だった。
だってディノ、初めて言ったんだもん。
「(これを捨てるのは、自分が)傷つく」
って・・・。
正直、動揺した。
ここは引くべきなのか、とも思った。
ここで我を通したら夫婦の関係が崩れるのだろうか、とも。
だけど・・・食器というものはどれもいつか壊れたり傷んだりするのに、それら全てを延々と使用していくなんて、やっぱり色んな意味でダメ!!
「壊れた食器が日常的にテーブルに置かれている光景には、私が傷つくの!!」
と返した。
ヒビが入ったりした食器を捨てる事は、この人のアイデンティティーを傷つけてしまう行為なのか??
だとしたら、彼の希望を尊重してあげなくてはいけないのか???
いや、そんなことは無いはず(と思いたい)。
それにこのままじゃ10年後にはまともな食器ゼロの食卓になってしまうかもしれないし、家はゴミ屋敷になる恐れがある。
(私も散らかし魔なのでえらそうなことは言えないはずなのだけど、片付けられない自分達だからこそ、不要物は捨てていくしかないんだと悟ったので・・・。)
たった2つのマグカップを捨てるのに30分もかかるなんて、一体いつになったらこの家はまともになるのだろうと考えると、ずいぶんとクレイジーな人間と結婚してしまったものだ・・とため息が出た。
何か対策を考えないと。
そもそもはと言えば、ディノがしょっちゅう食器を割るのが悪いのだ。
洗う際に全部を流しの中に積み上げて作業するんだから。
そう思って私は言う。
「これからは、ディノが壊した食器はディノへのペナルティーとして、捨てることにしよう。
で、私が割ったものは、私への罰として、保存しておく事にしようよ」
「えぇー!!ズルイよ。それじゃあ君にとって有利じゃないか」
・・・・う、バレたか。
私が素直に
「私はあなたと違って滅多に食器を壊さないものね」
と白状しているのも聞かず、ディノは続けた。
「君が壊した食器に限って取っておくなんて、君はズルイ!!」
・・・・・・。
だ〜か〜ら〜!!!私は取っておきたくないんだって、何度も言ってるでしょうが!!!
一体なんで分からないのかなぁ。
もうあまりにも疲れてしまったので、私は以来、自分のこの素晴らしい提案をまだ蒸し返してはいないのでしたとさ・・・。