出産入院・大変記4 (とりあえず終わり)


(サムライに化けた(?)この子はその後しばらくパパの腕の中にいましたが、そのうち何故か大泣きしはじめましたとさ・・・。)


入院中はとにかく無我夢中だったけど、後になってから(!)産院の方針がだんだん見えてきました。


ベッド数の割に病棟のクレッシュに預けられている赤ちゃんが少なめだったのは(少ない時は1人、多い時でも5・6人)、産科に「母子をできるだけ離さない」というポリシーがあったからではないか、という気もします。


私には「フランス全体における傾向」なんて分からないので断言はできないけど、初授乳が出産の2時間後だったと伝えるとフランスのクリニックで出産した友人2人は「早かったんだね」と言うし(彼女たちの場合、初授乳の前にミルクが入ったらしい)、2人は出産日と翌日はほぼ当然の様に赤ちゃんを預かってもらっていたそうで、それと比べると「母子を離さない」「母乳重視」の姿勢を貫く私の病院は自然派だった模様です。

(ちなみに私の場合は出産の後処理に時間がかかった上、赤ちゃんのパジャマを車まで探しに行ったディノがなかなか戻って来れないというハプニングがあったため初授乳が誕生の2時間後になったけれど、こういったアクシデントさえ無ければ更に早い段階でさせてもらえそうでした。)


もちろん血液は付いていたものの、生まれてきた赤ん坊はさして汚れていなかったらしく、事前に聞いていた通り洗われずにササッと拭かれただけの状態で私の胸元に置かれたし(日本でいう「カンガルーケア」?)、初授乳にディノが立ち会える様にスタッフが配慮してくれているのも分かったし、後になって色々総合して考えるとこの病院は、私達の動物的本能と人間としての情緒を最重視してくれているのが見えてきました。


たとえそれが、その瞬間においては1番楽な方法ではなかったとしても、ね。








ミルクを足してくれなかった事に関しても、いつまでも泣きやまない赤ん坊を抱いている身としては100%まで納得できなかったりで、入院中には色々感じ、思い悩みました。

でも、元々下記の4条件を満たしてくれる病院を探していた私自身も「自然派」の人間なのだから、やはりここで産んで良かったのではないでしょうか。

・出産直後に胸元に赤ちゃんを乗せてもらえる
・出産後に分娩室で親子3人の時間を作ってもらえる
・母乳育児がしやすくなる様、できるだけ早い段階で授乳をさせてもらえる(これは事前に本で読み知っていました)
・出産した日の夜は親子同室で寝る事も、逆に赤ちゃんを預かってもらう事もできる(この後半部分のみがビミョーでしたが)


ま、欲を言うなら、追加料金がかかってもいいから個室を指定できると有り難かったのだけど、公立病院の場合それは帝王切開の人に優先的に充てられるのだから仕方ないしね。


入院後半で疲れてきた時にはクリニックで産めばもっと細かいケアが受けられたのかも・・などと何度も思ったし、出産日に1度目に病院に行った時、10分に1・2回陣痛があったにも関わらず家に戻されたのは今思ってもとても残念だけど、病院選びとしてはそう間違っていなかった気がします。


もちろん、私に
「脚の感覚が戻ってくる様によく休んでくださいね」
と言いつつも、赤ん坊を預かろうというムードを一切出してくれなかったところには矛盾というか大病院ならではの配慮の足りなさを感じるし、やっぱり人手不足もあるのだろうなとは思うけれど・・・脚も大したことなかったし、これもヨシとしておきましょう。


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