出産入院・大変記1

(これは生後一ヵ月ジャストの写真。
主人は「Photo Samurai」と言っています。
決して日本文化に疎い人じゃないのに、何故?)








私はパリ市内の評判の良い巨大公立病院で出産したのだけど、そこでの入院生活は思っていたよりもハードで大変でした。


だってスパルタなんだもの・・・。


私が出産をしたのが22時ちょっと前。


そして、産後の緊急処置が終わり夫が分娩室に入れたのは24時過ぎ。


なのだけど、急に帝王切開が一件入ったのが影響したのかどうなのか最後の処理を待ちに待つ事になってしまい、私が入院する部屋に車椅子で運ばれたのは明け方5時過ぎぐらいでした。

(ま、興奮して4時すぎまでディノとおしゃべりしていたのだから、これは別に構わないのだけど・・。)








入院前には
「出産日の夜は赤ちゃんを母親と同室にすることも、クレッシュ(Creche=注)に預ける事も、どちらも可能ですよ」
と聞いていました。

*注 一般的には「クレッシュ」といえば託児所のことを指します。病院の「クレッシュ」は割と大きめの部屋で、もちろん新生児を預けるための場所です。でも体を洗ったりオムツを替える事もできるスペースも設けられていました。


なのにこの時はもう明け方が近づいているせいなのか、何の質問もないまままるで当然の様に、生まれたばかりの赤ちゃんを乗せたプラスチック製の小型ベッドは、私の横に置いていかれたのです。


(ちなみにこれがそのベッドです。)


しばらくすると赤ちゃんが泣きだしたので私は慌てて分娩室で教えてもらった通りに授乳し、赤ん坊が寝てくれてからは起き上がってスーツケースを開け、ネグリジェに着替えました。


(「トイレに行きたいなら付き添いますので、ボタンを押して呼んでください」
と言われた直後だったので勝手に立ち上がっていいものかどうか迷ったけど、病院が用意していた下半身裸の様なウェアのままでいるのはイヤだったので・・。)


それから暗がりの中で我が子をぼーーっと眺め、満足してからようやく眠りについたのに・・・なんと(?!)朝8時に起こされました!!!


朝ごはんの時間なんだそうで・・。


私は寝不足に強くしかも朝から食欲ばっちりな人間なのでこれでも大丈夫だったけど、そうでない人には辛いだろうなぁ。


(「朝ごはんなんていらないから、寝かせてよ」
って思う人、多いんじゃないかしら。)


そして、その1時間後の朝9時には
「これから沐浴法を教えますのでクレッシュまで来てください」
と言われ・・・回らない頭で助産婦さんに洗われている我が子をこれまたぼーーっと眺めたのでした。


もちろん、頭には何も入りません。


だって出産してからまだ半日も経っていないし、昨夜は1時間少々しか寝ていないし・・。








フランス語で書かれたマタニティ本はどうしても日本のものに比べると不親切で、お産後の入院生活についての解説はほとんど無かった気がします。


(この国のことだから産院によって入院事情が全く異なり、「一般的」なケースが存在しないのかもしれませんね。)


なので私のイメージする入院生活は日本のマタニティ本で得た知識に基づいたものなのだけど、それと比べるとこの病院のスケジュールはかなりハードな印象を受けました。


そしてスパルタなのは母親だけでなく、赤ちゃんに対しても同様だったのです。


(続く)


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