若き日のディノの手作り詩集
今回は身内にしかそのおかしさが分かってもらえないかもしれない、でもディノを知っている人なら噴出しちゃいそうなお話。
ブログに載せたものか迷ったんだけど、ま、
「産気づいちゃったらどうしよう・・」
と焦っちゃうぐらい私を笑わせてくれたこの詩集、内輪ウケも覚悟で紹介してみましょう。
以前書いた通り私は胎教の一環として寝る前にディノに詩を朗読してもらっているのだけど、この間の晩、彼は急に
「ぼくが若いときに書いた詩が出てきたんだよ!」
と言い出したかと思うと、中学生前後の時の作品を読んでくれた。
でも彼が言うに・・・手元に残っているのはお気に入りの詩ではないらしい。
大人になってから、気に入っている詩の書かれているノートや紙を友人に貸したらその奥さんがどこかに持っていってしまい、しかもその2人がその後ほどなく離婚したから、そのままになっちゃったんだって・・・。
(これはもう何年も前から聞いているから、ほんとの話だと思う。)
なんでコピーとか取っておかなかったのよ!!!ば○!!!
そういう事情もあってか、本人がくすくす笑いながら読んでくれた詩は確かにありがちな表現が多かったり、かと思えば過剰に暗いテーマのものもあったり・・。
詩心のない私にはポエジーが理解できないので、高尚じゃなくて助かったけどね。
さて、どうもおかしいのは詩だけじゃなくて、ノート自体も私たちを存分に笑わせてくれたのでした。
だって、たとえばこのノートを開くと・・
最初の数ページは機械類が苦手なディノにしては意外なことに、詩がタイプ打ちされていて感心したのだけど、
表紙の裏が、これだもの!!
何これ?水兵さん??
しかも下(私が赤線を引いた部分)にはキタナイ字で「○○○○ SA EDITEUR(=○○○○株式会社出版)」とか書いてあるし!!
(黒で隠させてもらったけれど、「○○○○」はディノの名字。)
そのさらに下には「X, rue des △△△(=△△△通りX番地)」と、家の住所がまるで会社の所在地みたいに書かれているし!!!!
まだ幼かったんだね、ディノ(笑)。
しかも比較的どのページも文字でびっしり覆われている、詩あり戯曲ありのこのノートの中には、なぜか漫画のページまであります。
これは「Lucky Luke(リュッキー・リューク)」という漫画を模写したもの。
1ページ目が終わらないうちに、飽きたらしい。爆笑!!
しかも右上にはまたもや『○○○○株式会社出版 △△△通りゼロ番地(宣伝)』とか書かれているんだから、笑いすぎて、あー苦しい・・。
そしてこの次のページには、ディノの弟エルヴェが描いたらしきイラストも・・。
真ん中はタンタンかな??
「お兄さんの詩集に落書きしちゃダメでしょ?」
と思ったけど、よくよく考えたらまず本人が漫画を描いているんだものね・・。
このノートはこのノートで、面白い。
表紙を開くと、1ページ目にはタイトルが書かれている。
(フランスの子どもはノートをこう使っている事が多いです。)
だけどタイトルをよく見ると・・
『ポエジー ンムム』の『ンムム』って一体なんで?
ディノに聞くと
「内容に満足できていなかったから」
ですと・・・そうですか。
さて、適当な安っぽい他のノートに比べ、表紙が画用紙で出来ていて割としっかりしているこのノート。
期待できそうな予感を抱きつつ中を見ると・・・
これってほんとは、宿題とかをメモしておくべきノートみたい・・。
しかもこのノート、実は他と比べても1番気合いが入っていないかも。
真っ白のままのページも多いし、場所によってはこれだもん。
この真下の画像の左手の人物は、なぜかディノに
「どうせブログに載せるなら、これにして」
と言われた、バイロン。
自信作なの??
本人たちの顔を知らない私にはなんとも言えないけど・・しかも画力ゼロの私よりマシな絵を描いてるのは認めるけど・・ディノってなんか・・このノート見る限りでは勉強きらいな人みたいだね・・。
でも1番ひどいのは、このノートの表紙だと思います。
だって・・・今のアラン(ディノのもう1人の弟)からは想像できないぐらいキタナイ字で
「ディノ、かみそりは浴室にあるよ。アランより」
って、書いてあるんだもん。
アラン、なぜこんなところにどうでもいいメモを残したの???
胎教と私の安眠のために詩を読んでもらっているはずだったのに、詩に笑い、絵に笑い、こまごましたディテールに笑い・・・私はどんどん目がサエてしまったのでした・・。
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