病院の母親学級1 〜信頼できる助産婦さん達


私が産む予定の病院では母親学級を受ける事ができ、それぞれ違うテーマを持った9つのコースは、大体週に1回のペースで開催されている。

私は産休が始まるまでは『栄養指導』のコースと『出産後の赤ちゃんのケア』の説明会にしか参加していなかったので、お休みに入ってから最初の一週間はほぼ毎日病院に通う事になった。








びっくりしたのは・・・授業によっては参加者がものすごく多い事!!

1番ひどかったのが『出産の際の呼吸法とリラックス法の実践』というコースで、なんと参加人数が多すぎて、フローリングのフロアーに全員が寝転ぶのはどう見ても無理な状態。

「どの授業も強制ではないから来ない人も多いはずなのになぁ。
栄養指導の授業に行った時なんて、参加者は私1人だったし」
なんて思ったけれど、なんと今年のフランスはベビーブームらしく・・・私は母が団塊の世代で自分自身もベビーブーマーなので「またか!!」という感じ・・。

正直あまり嬉しくないけど、これはもうどうしようもない・・。

結局、この日の授業は出産の一般的な流れの説明とQ&Aのコーナーになってしまった。

ブロンド美人の助産婦さん(この時の講師)は
「私達は出産当日あなた達と一緒にいますから、呼吸法などはその時に指導いたします。
ご心配なく」
なんて言っていたけれど・・・やっぱり心配だよ・・。

しかも参加者の1人が
「会陰切開をする事になった場合は、一声かけていただけるのでしょうか?」
と聞いたら、助産婦さんは
「いいえ。
説明をすると『嫌です!』とか『やめて』とか言われますが、切ると判断したからにはそうせざるを得ない事態な訳ですから、何もお伝えせずに切ってしまいます」
との返事。

まさか、
「大多数の人が無痛分娩だから、呼吸法などが練習不足であろうとも、少々のムチャが出来ちゃうから大丈夫♪」
っていう発想じゃないよねぇ・・・。

この授業に出て、フランスで出産する事に対してちょっとだけ恐怖を抱いてしまった私なのでした。

日本で産めば必ず安心!というワケでもないのだけどね。








でも総合的に見て、この病院で産むことにして良かったなと思っています。

その理由のうちの1つは、母親学級で代わる代わる講師役を務めていた4人の助産婦さん達がとても良かったから。

皆にこやかで穏やかで、相手の話にきちんと耳を傾けるタイプ。

無痛分娩の際の麻酔についての説明をしてくれたお医者さんは2週間に1度の授業に飽き飽きしているのか、麻酔の利点とリスクや歴史についてを1人でスラスラと述べている感じで聞いていて眠くなってしまったし、座談会を取り仕切っていた神経科医(?)も、周りの意見を聞くよりは持論を話していたいタイプの人だったので、妊婦達としっかり向き合って随時質問も受け付けながら話してくれる助産婦さん達の姿勢が、余計尊く見えたのでした。

私も仕事をしているとついつい忙しさに埋もれてせかせかしてしまったり、周りへの気遣いが十分にできなくなったりするけれど、人間、やっぱりこうありたいよね・・。








話は変わるけれど、『病院見学』というコースに参加した際に新生児達を見る機会があった。

「なんて小さいんだろう」という驚きと、「でも、自分の体から出すにしてはずいぶん大きいなぁ」という恐れに挟まれる。

遅ればせながら自宅で本を見ながら呼吸法の練習を始め、なんとなく分かった様な気もするけれど、これだけではやっぱり不安・・。

近所の助産婦さんに連絡して、指導を受けた方がいいかもね。








ちなみに私の選んだ病院では、出産当日は問題のない限りはお医者さんの介入はほぼ無しで、赤ちゃんを取り上げるのも助産婦さん達みたい。

初めての出産には心配が尽きないけれど、インターネットでの評判通り感じのいい方が多いからその点だけは心強い♪

いまのところ、ディノにも立ち会ってもらう事にしているしね。

助産婦さんに
「あなたを立ち会わせる事はできないわ。
だって、動転するとおしゃべりが止まらないタイプみたいですもの(笑)」
なんて言われてしまったディノだけど、当日は応援よろしくね。


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