赤ちゃんの性別判明まで(3/3) 〜真実の時


(ヒヤヒヤしながら、待合室の窓から覗いた光景。)

ついに名前を呼ばれて、お医者さんの待っている部屋に入室。

私はすぐさま先生に
「もし分かったら、ぜひ性別を教えてください」
とお願いしました。

(性別を知りたくない人はこのタイミングで申し出ておいた方がいいらしいのだけど、逆の場合は必要なかったのかもしれない・・・。)






お腹にクリームみたいなのを塗ってもらって、検診開始。

まずは赤ちゃんの横顔を拝見。

ん???なんだか違和感があるなぁ。

(これについては今度書きます。)

先生は赤ちゃんの脳や鼻などを次々と見せてくれます。

でも私は、性別の事で頭がいっぱい。

男の子なのか、女の子なのか・・・。

1番大事なのは元気に生まれてきてくれる事なのに、不謹慎にもそればかりが気になるのです。

性別は赤ちゃんの両足の間に「あれ」がついているかどうかで判断するらしいので、もしかして画面にそれが写るかもしれない・・・とハラハラしつつ、スクリーンを見つめます。

と、何やら急に細長いものが映し出され、先生が
「これがfemur(フェミュール)です」
と言うと、ディノは
「そうですか」
と、応じています。

な・な・な・何??「フェミュール」って何??

もしかして「あれ」の事???

赤ちゃんは男の子なの??

ディノってばもしかして今、重大な発表を軽く受け流したフリしてる?

実は私だけ、思いっきり話題に乗り遅れているの?

私は内面で大パニック。

でもここで騒ぐのもみっともない気がして、黙っていました。






検診の前半はずっとそんな状態だった私も、先生がその後も心臓やふくらはぎなどを次々と映し出し、その途中で2度も
「C'est parfait(完璧です)」
と言ってくれたので、赤ちゃんが元気に育っている事が分かって安心しました。

やっぱり、亡くなったばかりのお義母さんが守ってくれているのね。

よかったぁぁ・・。






そして・・検診が進み、私が赤ちゃんの性別の事をすっかり忘れてしまった時に、先生は急に言ったのです。
















「ご覧ください。男の子です

・・・私の口から「あー・・、あー・・、あー・・」の呟きが溢れ出しているところで、この日の診察が終了しました。

そして先生が受付の方へ行っている間、私はお腹に塗られていたクリームを拭っていたのだけど、その間も数分間は驚きのあまり声を止める事はできなかったのでした。

性別に関わらず自分たちの子供は愛しいし元気に育ってくれているそうなのが何よりもありがたいと思ってはいるものの、そして、ここであからさまに落胆しては赤ちゃんに申し訳ないと頭では分かっているものの、25年以上来の思い込みと希望が覆され、どうしても真実をすんなりとは受け入れられなかったのです。

(続きます)


***************

ちなみに後で調べたら、「femur」とは「大腿骨」の事だそう。

ディノに言ったら「『大腿骨』と『あれ』とでは、サイズが違いすぎだよ」と爆笑されました(^^;

だってあの時は全体のバランスを捉える余裕なんてなかったんだもん!!


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