『ヴォイツェック』(1979)と、ポンピドゥー・センターのヘルツォーク回顧展感想

この少し前に観た同監督の『Herz aus Glas』の良さがよく分からなかったのに、主人があまりにもヴェルナー・ヘルツォークにはまっているので、もう一作品チャレンジしてみる事にしました。

この映画は19世紀ドイツで実際にあった殺人事件を題材としたもので、『ヴォイツェック』というのは、ヘルツォーク映画の常連らしいクラウス・キンスキー演じる主人公の名前です。

さて感想はというと・・・正直、私には『Herz aus Glas』と同じくらいこの映画の良さが分からず・・・。

完成度はとにかく高いんですけどね。

主人もヘルツォークの映画の割には好みでなかったみたいです。






良さがうまく分からない映画についてつらつら書いても仕方がないので、話を変えて。

私には、ポンピドゥー・センターで行われていたヘルツォークの映画祭に来て本当に驚いた事がありました。

それは、毎回ものすごく盛況しているという事です。

いつもなら上映開始時間ギリギリで到着する私達も、この回顧展に限っては10分前までには必ず入室する様にしています。

でも実はそれでもかなりギリギリで・・・10分前の時点では2つ並んで空いている席を見つけるのがなかなか難しく、選択肢なんてほとんどありません。

私の今までのパリ生活でここまで大入り満員の回顧映画祭って記憶にないので、驚いてしまいます。

「ポンピドゥーにはBoBo(注参照)が集まるからこうなるんだ・・・。BoBoめ!!」
と毎回ブツブツ文句を言っているディノ。

(注:BoBoとはBourgeois Bohemeの略、つまりブルジョワなんだけどボヘミアンという事。)

けれど・・・あなたもその「BoBo」の気配ゼロとは言い切れないと思うんだけど?!

(特に「ボエーム」の方がね。)






私はというとヘルツォークの映画が特に気に入った訳でもないのだけど、ここまで人気の高い作品群が自分にピンと来ないのがなんとも不思議なので、ついつい「もう1映画観てみてもいいかな」という気になってしまいます。

・・・こういう人間が居るから、余計に混むんでしょうね。

(ごめんなさい。)

「なかなか観られないから」
という理由だけでは割り切れないほど、パリの映画好きに大人気のヘルツォークなのでした。


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