初めての検診後の手続き 〜史上最大のドラクエ・・

話をマタニティ日記に戻して・・と。

(今回の記録はフランスの公立病院で子供を産む予定の人にちょっと役立てばいいかなー・・という感じのものです。
それ以外の方にはただややこしいだけの話かも。)

2月6日、つまり『(仏式)4ヶ月検診』の3日後、私はまたもや出産予定の病院に戻っていました。

前回17時過ぎに検診が終った時には会計窓口や産科の事務室がもう閉まっていて、一連の手続きを完了させる事ができなかったからです。

(なんて2度手間なの・・。)






この日もディノはついてきてくれました。

私はここでは外国人だけど、2001年に1人でフランスにやって来てからは家探しも引越し手続きも、滞在許可証の取得や更新、大学への登録やその後の追いかけも、全部1人でやってきた人間です。

だから本当は今日だって1人で来ようと思えば来れたはず。

でも後から考えると、やっぱりディノがついて来てくれてとても助かりました。

実際面でというよりも、精神的に。

だって・・・この病院のシステム、今までフランスで見てきたどんな手続きよりもややこしかったんだもん!!






病院のカフェテリア(上の写真)でディノと待ち合わせてから、まずは産科の事務室へ。

ここでは来月と再来月の検診の日を決めてもらいました。

ゆったりした話し方の、柔和すぎるぐらいの若い女性が担当だったので今まで頭の中でモヤモヤしていた質問をこころおきなくする事ができました。






次は、PMIという部屋へ。

『PMI』とは『Protection maternelle et infantile』の略で、直訳すると『母子の保護』になってしまいます。

この小部屋の機能はいまいち分からないけど、ここは病院の機関というよりは、社会的使命を持っているある機関が病院に間借りしている感じなのかな、と思いました。

この部屋の女性は非常にシャキシャキしていて時々圧倒されそうになるけれど、感じは決して悪くないしむしろ好意的。

セキュリテ・ソシアル(『社会保障』という名の国民健康保険?)とミュチュエル(共済組合)それぞれの会員証やその他もろもろの書類のコピーを提出したらさっと退室するつもりでいたけれど、この女性、どうも妊婦のセキュリテ・ソシアル活用法にとても詳しいみたい!!

町なかのセキュリテ・ソシアルの事務所に行ってもはっきり応えてもらえなかったりする事を質問するとササッと教えてくれるので、これからは分からない事はできるだけこの方に聞こうと決心しました。

・・・ふぅ、これでやっと2つの窓口での手続き終了です。






そしてこの後は病院の広〜い庭を歩いて、また更に別の、2つの窓口へ行きました。

『Admission centrale』では入院手続きをし(「えっ、もうしておくの?」という感じだけど)、もう1つの名前を忘れてしまった窓口では確か家族手帳のコピーを渡した・・・んだと思う。

この4つ目の窓口では
「出産したら翌日までにお子さんの名前を教えてくださいね。
私が責任を持って区役所へ出生届を提出します」
と言われ、
「えっ、そんなに早くに名前を決めてしまわないといけないの?」
と、驚きました・・・。






結局この日は病院の敷地内をかなり歩いた事になります。

私みたいに健康な状態の妊婦はいいけれど、本当に具合の悪い人はこれをどうやって乗り切るんだろうと、心配になってしまいます。

(ま、妊婦じゃなかったらこんなにもたくさんの手続きは必要ないのでしょうけれど。)

それに今日は結果的に4つの窓口を回った訳だけど、「こことこことここに行きなさい」というリストを事前にもらえる訳でもなく、ただ単に色々な人から口頭で「今から○○にも行ってくださいね」と言われたのだけを頼りに、それぞれの窓口を探しながら進んでいくパターンだったので、なんだか疲れました。






大学の映画学科に通っていた時は事務室がはちゃめちゃで
「何日までに授業選択しないといけないらしい」
といった類の重要な情報もよく「偶然」とか「運良く」ゲットしたり小耳に挟んだりしていた感じなので、いつも
ドラクエみたいだな」
と思っていました。

ゲームをほとんどした事のない私なのでドラクエについても全然詳しくないのだけど、確かドラクエの主人公は村人にどんどん話しかけて
「『ルイーダの酒場』に行けば情報が入るよ」
とか何とか、教えてもらっていた気がするから・・・。

そんなわけなので、大学で見たこんなカオスに比べれば病院であちこち歩かされたぐらい何てことはないのだけど・・・・なんといってもやっぱり、1日で4つの窓口に赴いたのはさすがに初めてですから!!

窓口に着いたら着いたであれこれの必要書類を提出しなくてはならないし、かなりの気力を消耗してしまいました。






今回の教訓

1.
「事務手続きのために後日出直し」をしないで済むように、検診の予約は午後の早い時間に入れる。

2.
いつどの窓口でどんな書類を要求されるか分からないので、たとえ頼まれていなくても下記の書類とそのコピーをとりあえず持っていくといいみたい。

・自分と主人の身分証名書
・家族手帳
・住所証明をできる用紙(EDFからの請求書など)
・セキュリテ・ソシアルとミュチュエルの加入証
・セキュウテ・ソシアルから送られてきた用紙 etc...






この日記の1番最初に「色々な手続きを全部自分でしてきた」と書いたけれど、大学関連の手続きはもちろん周りの学生達と情報交換をして協力しあってきた訳だし、引越しのために知人に車で2往復して荷物を運んでもらった事もあるし、いつもたくさんの人に助けられてやってきました。

決して、1人ぼっちだった訳ではないのです。

だけど今回は最初から最後までディノが横に居てくれたので、さらに心強かったです。

ドラクエって確か主人公1人で冒険を進めてもいいし、『勇者』とか『戦士』とか『僧侶』とか『魔法使い(?)』とか『道化(それとも、「お調子者」???「遊び人」???)』とかをゾロゾロ引き連れてもいい事になっていた気がするのだけど、やっぱり連れが居る方がいいよねぇ♪

これからも初めての子育てでややこしい手続きに翻弄される恐れ大だけど、ディノが協力的だから嬉しいよ。

イニシアチブを取って色々調べたり書類を管理しているのは私なので時々つい文句を言ってしまうけど、そのぐらいはまぁ仕方ないよねぇ・・と、この日記を書いていると思えてくるのでした。


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