4ヶ月検診(2) 〜『糖』の恐怖
今回から担当してもらう先生については「女医さん」である事しか知らなかったので緊張しながら入室すると、私とそんなに変わらないぐらい年齢の先生が座っていました。
初回なので診断書を作成するために、色々な質問を受けます。
てきぱきとしてはいるものの決して事務的ではなくて、いい感じ。
でもさきほどの尿検査の結果の話になると、先生の表情も少しだけ険しくなりました。
そして受付の女性と同じく私の昨日からの食生活を聞いて・・・言ったのです。
「ピザはだめですよ」
と・・・。
あ〜あ、また言われちゃった。
今日の検査結果は相当悪かったらしく、先生は
「当病院で行われている栄養士さん主催の講座に出てもらいたいのだけど、しばらく開催予定がないんですよね」
とも、言います。
・・・悲しいなぁ、私の食生活ってたぶん一般のフランス人女性に比べたらかなり健康的なはずなのに。
お昼は会社の人と外食したりもするけれど、ディノが居ない日が続いた時なんて夕食はお野菜たっぷりのうどんや鍋もどきのものばかりだったし。
お菓子だって決して食べすぎではないと思うし、これ以上気をつけるのは正直キツイ・・。
でも検査結果が悪いのだから、心の中でこんな弁解をしていても全く意味がありません・・・。
私の横では、お医者さんの言う事にいつもとても素直なディノが
「はい、分かりました。
ピザはダメだよ」
とか何とか、先生にいちいち相槌を打ちつつ、私に確認するかの様に話しかけてきます。
標準体重を超えまくっているディノからこんな事を言われるのも正直腹立たしいのだけど、私の健康すなわち赤ちゃんの健康なのだから、やっぱり反論はできません・・・。
はぁ・・・今日は生まれて初めて、何人もの人から食生活の指導を受けてしまった・・・やっぱり落ち込んじゃうなぁ。
結局、先生からは明朝に街なかのラボで血液検査を受ける様にと言われました。
そして
「午後に結果が出たら、必ず私に連絡してください。
結果によっては、この病院の救急に大急ぎで来ていただく事になります」
とも、言うではありませんか。
ひゃっ、怖い!!そんなに深刻な状態かもしれないんだ・・・。
先生が繰り返し繰り返し
「必ず明日の朝に検査をしてくださいね」
「絶対に私に電話をくださいね」
と言ってくださるので、先生の誠意や真心がとても伝わってきました。
だけど今まで問題なしでやってきた私は急な事態に直面して、健康に対する不安と、「これからの食生活は一体どうなっちゃうの?」という食いしん坊な私らしい心配に意気消沈。
内心しょんぼりしたまま、内診を受けました。
この日は超音波検査がなかったので赤ちゃんの姿は見られなかったけれど、先生が私のお腹に機械を当てるとヒューヒューという感じの、それともシューシュー・ゴーゴーといった、何ともカタカナでは表記しがたい音が聞こえてきました。
先生のお話ではこれが正常らしいのだけど・・・・カーテン越しにディノに
「聞こえる?」
ときくと、
「うん。なんだか冬の嵐の森みたいだね」
だって。
確かにそうかも。
ねぇ赤ちゃん、元気にやってる???
時計を見ていなかったので検診がどのぐらいの時間続いたのかは分からないけれど、終わるともう17時を過ぎていました。
この時間だと支払い窓口も次回の検診を予約するための窓口ももう閉まっているらしく、後日出直す羽目に・・・うわ〜、なんて不便!!
その日はなんとなく憂鬱な気分のまま帰宅し、ぱっとしないまま夜を過ごして、最後にベッドに横たわったりました。
すると・・・あれっ?!
今、腸が動いた??
いや、そんなはずは無い・・・あっ、まただ!!
なんとこの日初めて、赤ちゃんの動きを下腹部で実感できたのです。
ディノを呼んで手を当ててもらっても、動きが小さすぎるのか彼にはほとんどわからないみたいだったけど。
その日は不安も抱えつつ、赤ちゃんに、ナイスなタイミングで励ましてくれてありがとう、と思いながら眠りに入りました。
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上の写真は町なかで撮りました。
知人の話だと黄色いジャスミンだそう。
香りはしないのが残念だけど、春の訪れを感じます♪