主人、久しぶりに舞台に上がる(2/2) 〜写真で振り返る

それから更に少し待って、ついにヴァンサンとディノが舞台に上がってきました!

でも、椅子に落ち着くまでは時間がかかりそうです。

だって・・・・ディノってば本のたくさん詰まった小さなスーツケースを持参してステージに上がっているんだもん!!


(左がかがんでいるディノ、右がヴァンサン。黒い服に黒い髪でよく見えないけど、この2人の間にエヴァが立ってます。)





(ようやく本が落ち着いて《大多数は床置きなんだけど彼なりにジャンル分けできていたっぽい》ほっと一息。眼鏡に触れるディノ。
写っていないけどこの左には赤いスーツケースが寝そべっていたのだからかなりコミカルです。)








私はここに至るまでとてもハラハラしていたのだけど(だからこんなにも一つ一つの事をよく覚えているのです)、いざ対談が始まると安心してきました。

まずは場慣れしているヴァンサンが『現代性』について軽く解釈してディノにうまく話を振ると、リラックスしてきた彼も日常のペースで思うところをペラペラと話し始めました。

ディノはかなり芸術家肌でそれはそれでいいのだけど話に歯止めがつかなくなったりする傾向があるので、私は正直、話の上手な舵取りはヴァンサンにしか期待していませんでした。

でも意外や意外、ディノも
「話が逸れましたが」
とか
「時間は大丈夫でしょうか」
などの言葉を挟んで、全体的なまとまりを気にかけていました。

いい感じいい感じ。

2時間の対談の間にあった15分ぐらいの休憩でも、ディノはもう開始前のテンぱった状態ではなく、すっかりいつものディノに戻っていたし。


(休憩明け、お茶をカップに注いでいるディノと、マイクを構えて準備万端のヴァンサン。
ディノの特徴ある顔を隠そうとしたら変な写真になっちゃってごめんなさい。)








結果、この日のイヴェントは大成功!!

ディノは途中でランボーアポリネール、Jacques Roubaud(ジャック・ルボー。この名前は初めて聞きました)などの詞を朗読したのだけど、読み終えると拍手が自然に起こることが2度ありました。

そして(こうなったらもちろん)対談が終わった時も拍手をいただいたのです。

それなりに手の上がった最後の質問コーナーでも、ディノは
「あなたが朗読すると、どんな詩でもよく聞こえちゃいます」
なんていう賛辞をもらい・・・いつの間にか満室になっていた部屋が暖かい雰囲気に包まれたまま、公開対談は幕を閉じる事ができました。








そして私自身はと言えば・・・当初の心配をよそに、退屈しないまま最後まで話を聞いている事ができた自分にも満足していました。

(ま、実を言えばやっぱり数回は意識がよそに飛んでたけどね・・・。そして、今となっては話の内容もほとんど覚えていないのだけど・・。)

聴衆が去ったあと、ヴァンサン・セリーヌ・ディノ・私、それからエヴァの5人は会場の人の手配してくれたタクシーを待ちながら、上機嫌で廊下で立ち話。

・・・ところがなかなかタクシーは来ず、30分以上経ってからやってきたのはたったの1台!!

でもこれ以上待つ気にもなれないので普通サイズのタクシーに運転手さん含めて6人の大人で乗り込み、パリまで向かう事に。

もちろん横に1番でかいディノが助手席、その他4人が後ろでね・・・。

エヴァは道中にスタッフから電話がかかってきた時、恨みごとを言ってました。)


(タクシーに乗る直前に見えた、会場になった建物の外観です。

来た時は焦りでよく見てなかったけど、こんなだったのね。)






ディノと私は「みんなで打ち上げに一杯ひっかけよう」という気持ちもあったのだけど、他の3人は子供が気にかかっていたらしく、この日はタクシーが我が家のそばに着いた時点であっけなく解散しました。

(ディノは「時間が経ったんだなぁ・・・。昔ならこの後たくさん飲んだのに」って言ってたけど、この中で1番トシ食ってるの、ダントツであなたですから!!
しかもアナタももうじき、あちら側《子持ちグループ》の人間なのよ。)

残念ではあったけど、もう真夜中過ぎで私はちょっと疲れていたのでこれはこれで良かったです。

少額ながらも謝礼をもらえるそうで(そろそろ振り込まれたのかな?)ディノは、私がそれでう〜んと美味しいものを食べたがっていると、なぜか勝手に思い込んでいます。

でも私は赤ちゃんに何かいいものを買ってもらいたいなと、楽しく悩み中です。


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