主人、久しぶりに舞台に上がる(1/2) 〜GAMBATTE!

今年の1月末、ディノが友人ヴァンサンと2人で『Poesie de la modernite』というテーマで、観客を前に対談(?)しました。

(テーマには「現代性」と「ポエジー」の二語が入っているのだけど私にはうまく訳せません・・・。写真はそのイベントのポスター。)

ディノがヴァンサンからこの話をもらったのは、イベントのたった2週間ほど前。

読書が1番の趣味(のはず)のディノだから話したい事はたくさんあるのだけど・・・準備時間が短いので大変です。

しかも彼は(私と同じで)、こういう時もお尻に火が点くまで動けない人。

結局ディノは会場に向かうRER(パリ郊外へ向かう電車)の中でもヴァンサンとその奥さんのセリーヌと私から離れたところに座り、耳栓をして読書を続けていました。

大学教授のヴァンサンにとっては、たった数十人の一般人の前で話す事はもちろん何でもないらしく
「こういう、試験前まで本にかじりついてる人って昔からいたよねぇ」
なんて笑っているけど・・・ディノ・・私はその気持ちすっごくよく分かるよ!!

(それにディノはヴァンサンと違って、文学で生計を立てている訳でもないんだしね。)

でもアナタ(私とは違って??)時々プレッシャーにやられてしまう事があるみたいだから、あまり緊張しないでね。






実は私もディノも、3年前ぐらい前に彼が行った三島由紀夫についての発表に満足できていないため、今夜は緊張ぎみ。

ディノが視界に入ってくるせいか私にもだんだんプレッシャーが伝わってきて・・・しかもこの日もマンションの共有部分工事にふりまわされてイライラした直後だったので、私はRERの中でいつになく大声でヴァンサン達にしゃべっていました。

(あとでディノに
「あの時はMinicarの声が大きすぎて、耳栓を乗り越えて聞こえてきたよ」
と、3回言われたほどです・・。)






駅に着くと迎えの車(いわゆる「バン」???)が待っていてくれました。

そこから暗い道を長らく走って、ようやく会場に到着。

・・・がこの時点ですでに、実は私達夫婦の遅刻のせいで(本当は工事のせいよ!!ぷんぷん)開始が15分ほど遅れています・・・。






遅刻してしまって申し訳ない、来てくれた人達のために一刻も早く対談を開始してほしい・・・私のそんな気持ちをよそに、主催のエヴァ達は結構のんき。

そして何故なんだか、会場となっている部屋の入り口前のこの廊下で、10分弱待たされました。








立ったまま最終打ち合わせ(雑談?)をしているヴァンサンとディノをよそに会場の中を少し覗いてみると、こんな感じ。


てっきり公民館みたいなところでパイプ椅子にでも座って聞くのかと思っていたけれど(ごめんなさい・・)、ホテルのちょっとしたパーティールームの様な、いい雰囲気です。

この写真は実は終了後に撮ったものなので無人だけど、この時点で30人弱が集まっていました。

年配の方が多いみたい。






しばらくしてから、私はセリーヌに誘われるままに入室しました。


(ワインと、見えにくいけれどサンドイッチの置かれたテーブル。
この後に出てきた小さなケーキもどれもこれもものすごく美味しかったです。)

この時私達なんと、舞台のまん前、かつど真ん中のテーブルにつきました。

日本なら身内は端っこの席に遠慮がちに座るものだと思うんだけど、フランスではきっとこれが正解なのでしょう。

だってこちらは結婚式の後の食事でも、家族こそが新郎新婦の近くの席をあてがわれるらしいし。

・・・実は・・・文学的素養のない私は、今日は金曜だしこの対談の最中に眠くなってしまったらどうしよう、なんて思っていたんだけど・・・この席だったらあくびなんてとんでもないね。

頑張ろう。

頑張って聴くから、ディノも適度にがんばって!!






話を戻して・・・と。

もちろん対談が始まる直前にこの部屋に入ってきたエヴァも、私達と同じテーブルに、しかもそのど真ん中に座っていましたよ。

ちなみに、開始前の舞台はこんなです。

私達聴衆のテーブルと同じものが用意され、やはりワイン・お水・サンドイッチもセットされています。

なんだか二人芝居でも始まりそう・・・シュールだなー。


・・・しかし・・・この後にやってくるディノの存在は、もっともっとシュールなのでした。


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昨日は投票、ありがとうございました。
後で読み返したら自分が楽しいから・・と思って書いている自己満足のブログですが、やっぱり公表しているからには読み手の反応が気になるところも多々あって、特に、長い日記をアップした後は「これを飽きずに最後まで読めた人、一体どのぐらいいるんだろう??」なんて、不安だったりするのです。
なので余計嬉しかったです♪