赤ちゃんの名前(2) 〜「プレノン・コンポゼ」とは

さてさて、その数日後。

クリスチーヌとお昼休みに中華レストランに向かって歩いている時、またもや赤ちゃんの名前の話になり、彼女から提案をもらいました。

それは赤ちゃんの名前を「プレノン・コンポゼ(prenom compose)」にしたらどうか、というものです。




フランス人には、下の名前が幾つもあります。

たとえばディノ(「ディノ」はあくまでニックネームです)の場合、本名は
「○○○(=1つ目の下の名前)・ルイ(=2つ目の下の名前)・オーレル(=3つ目の下の名前)・△△△△(=苗字)
です。

実際の生活で使われているのは
「○○○(=1つ目の下の名前)」

「△△△△(苗字)」
だけなので、残りの2つの名前はあくまで戸籍上の飾りに過ぎない感じだけど・・・。

(私の記憶が正しければ、国際線のチケット予約の際も1つ目の名前と苗字を伝えればOKだったはず。)

ディノの場合、下の名前が3つあるので一見「プレノン・コンポゼ(直訳すると『組み合わされた下の名前』)」に見えてしまうけれど、3つの下の名前はそれぞれが1つの名前で構成されているので、そうではありません。




では「プレノン・コンポゼ」とは何かというと・・・私が好きな「マリー・ローズ」という名前なんかがその好例です。

この名前、本当は単独で1つの名前として機能できるはずの「マリー」「ローズ」をわざわざ組み合わせ、切っても切れない関係にしてしまったもの。

たとえば、「ジャン・ポール」「アンヌ・クリスチーヌ」もこの「プレノン・コンポゼ」の仲間です。







さて話を戻して・・・クリスチーヌの提案は、義母の名前「○○○○○」の前にもうひとつ別の名前をくっつけて、「プレノン・コンポゼ」にしたらどうか、というもの。

そして彼女は
「思いつきました♪」
と言って、具体的な提案もしてくれました。

私にもそれが可愛らしくかつ平凡すぎない感じがしたので、すっかりお気に入りに。

でも問題は・・・・義母の名前の前にもうひとつ余分な名前が付く事にディノが納得してくれるかどうか、です。

どうなる事かなぁと思いつつ、その夜早速彼にクリスチーヌの提案を話してみました。

(続く)


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