可愛いお部屋のハレンチ事件
何かと戦うようにしながら(??詳しくは昨日付けの日記参照)ようやく到着したノルマンディー。
駅まで迎えに来てくれたディノと再会してほっとしたのも束の間、大晦日の宴のための買い物が終わっていないという事で、閉店間際のスーパーまで走る走る!!
クタクタになった私を本当に癒してくれたのは、綺麗に掃除&片付けされた亡き義母の寝室でした。
義母が亡くなる前までは私はノルマンディーの家に行く度、超ラブリーなゲストルーム(義母の趣味満載http://plaza.rakuten.co.jp/minicarparis/diary/200801100000/)に泊まっていました。
だけど亡くなる前の最後の数ヶ月、体力の落ちた義母は自室ではなく、洗面所からも居間からも近いこのゲストルームで寝ていたのです。
ディノは
「ぼくってほんと、センチメンタル過ぎるよね」
と自嘲しながらもこのゲストルームのベッドの、義母が最後に使ったシーツや枕カバーを取り除く気になれないらしい。
なので義母が亡くなって以来というもの私はゲストルームではなくて、彼女のお部屋で寝泊りする事になったのです。
義母の寝室は当然息子たちの(元)子供部屋よりも広くて立派。
ここに陣取るのがなんとも心苦しくてディノに
「お願いだから、あなたがお義母さんの部屋で寝て。
私はあなたのベッドで寝るから」
とお願いしたのだけど・・・・実は何ヶ月も放置されていた義母の部屋はいつの間にか洗濯済みのものを積み上げておく物置部屋の様になっていてホコリもすごかった為、埃アレルギーのディノは10分居るだけでも息が苦しいらしく、結局私がここで寝ざるを得なかったのでした。
いくら私のホコリ耐久性が強いとはいえ、一晩も寝ていると起床後に鼻水がたくさん出てきます。
それに、あんなに可愛かったお部屋が洗濯ものだらけになっているのは見ていて残念。
クリスマス滞在時に私が言ったこの訴えを、ディノはきちんと覚えていました。
私がパリにトンボ帰りしていた間に家政婦さんと力を合わせて、お部屋の掃除と片付けをしておいてくれたのです。
・・・そして・・・上の写真にある通りベッドの上にはハート型のクッションが置いてある、徹底ぶり。
お部屋の元の雰囲気に近づいたね♪
ついこの間まで洗濯ものが山積みだった椅子や小テーブルの上にも、愛らしいお人形やぬいぐるみが飾られています。
嬉しいな♪
(私、ちょっと昔はこういうのが大好きな人だったので。)
大喜びの私を見て、満面に笑みを浮かべるディノ。
ま・・・実はたくさんある椅子のうちの1つだけは相変わらず、洗濯済みの衣類に占領されたままだったのですが。
(3人の男の靴下だらけの椅子。見苦しくてごめんなさい。でもお片づけの前は、どの椅子もテーブルもこの状態だったんです・・。)
2人の間に和やかな空気が流れたその瞬間・・・あれ??
私は気づきました。
真ん中のお人形の、足元から生えているのは一体何??
スカートをめくってみると、なんとブタが頭をつっこんでいる事が判明。
「このコション、なんてコションなの!!」
ここで2人、爆笑。
(フランス語の「コション(cochon、女性系はcochonne)」には「豚」という意味と「エッチ」という意味の、2つがあるのです。)
不思議なのは、これをやったのがディノではないという事です。
あの家政婦さん、とてもこういうことをする人には見えないんだけど・・一体誰がしたんだろう??
結局この謎は謎のまま終わってしまったけど(亡き義母の霊が自らするイタズラにも思えないし)、ウケちゃった出来事でした。
以前の事をさかのぼって書いていますが、これでようやく、2008年の回想は終わり!!
いつになったら現代に追いつくのか分からなくなってきたけれど、思い出深い時期なので焦らずじっくりたどっていこうと思います。