『妊娠申告』の提出

去年12月16日に婦人科に行った際、先生からこの用紙を渡されました。


この下には青い紙が2枚、ピンクの紙が1枚くっついています。

表紙を読むと、これらは「declaration de grossesse(妊娠申告)」に必要な書類で

青い用紙2枚を管轄の「家族手当を支給してくれる機関(l'organisme charge de vous verser les prestations familiales)」に、

ピンクの用紙を管轄の「健康保険機関(l'organisme d'assurance maladie)」に、

妊娠14週間目までに送る様にとの事でした。

申請書に書くのは自分の住所などの情報だし、この手続きは一見すごく簡単。

なのに・・この作業にあんなにも振り回される事になるなんて・・。




大変だった最初の理由はまず、自分たちにとっての「家族手当を支給してくれる機関」「健康保険機関」が果たして何なのか、私に分からなかったからです。

ディノに聞くと
『健康保険機関』って言うのは、もちろん『CPAM』の事でしょ」
との返事。

へっ??

「CPAM」って、何だっけ??

聞いた事はあるんだけど・・。




ディノの事だから間違っていたら困ると思ってネットや電話で確認したところ、彼の言うとおりでした。

(注:家庭によってはCPAMではないのかもしれませんが・・・あくまで我が家の場合です。)

「CPAM」というのは「Caisse Primaire d'Assurance Maladie」の略で、 住所はと言うと、私が「セキュリテ・ソシアル(社会保険?)」の為に何度も足を運んだ事のあるあの事務所だと確認できたのです。

ほっ、これでピンクの用紙の送り先は解明しました。

この作業を怠ると、「妊娠中の医療費が(基本的に)全額免除」というフランスの素晴らしいシステムの恩恵に与れないし、おそらく産休中にも何の手当てももらえないと思うのです。

でもこれで一安心・・・。




もう一方の「家族手当を支給してくれる機関」が何なのか、を探るのにはもっと時間がかかりました。

勤務先などによって幾つかのケースがあるらしかったけど、会社の人に確認してみると私の場合は「CAF(Caisse d'allocations familiales=家族手当窓口)」になるそう。

さて、CAFはCAFでも、パリにはたくさんの事務所があるはず。

果たしてその住所とはどこなのでしょう??

直接電話して聞こうかとも思ったけど、いい加減な人につかまってインチキを教えられても怖い気がしたので(出た!私のものすごい警戒心・・)、まずはインターネットで調査。

便利な世の中になったものだなぁとつくづくかみ締めましたよ、この時は・・・。




このサイト(http://www.caf.fr/wps/portal/votrecaf/751)で見たら私の場合、これからお世話になる事務所=学生時代に住宅手当をもらう為にお世話になっていた事務所なのだと分かりました。

「家族手当を支給してくれる機関」にブルーの用紙2枚を送付する作業を怠ると、収入に関係なくもらえるはずの出産前の一時金が支給されなくなってしまうのでヒヤヒヤしていたのだけど、これでまた一安心。




それぞれの用紙の送り先が分かったので、後は記入するだけ。

でもその途中で疑問点が出てきたのでまたもやネットで調べると・・・・驚いた事になんと・・・私が婦人科の先生からもらった申請用紙は旧式のものらしい事が分かりました!!

(どうりで、書名欄に「19__年」と書いてあったはずだよね。
2000年代に突入して、もう8年近くが過ぎようとしているのに。)

・・・この用紙で本当に大丈夫なのかな?

いや、これをもらった以上は大丈夫なはずなんだけど、やっぱり心配だから一応双方の窓口に電話をして確認してみよう。




電話の結果この古いフォーマットでも受理してもらえる事が確認できたので、これまたほっとしました。

・・・だけど!!!

電話したついでに、私にはまた一仕事増えてしまったのです。




というのも、電話に出てくれたCAFの人が思いついたかの様に私に
「お宅は、CAFに登録されていますか?」
と聞いてきたので、(結婚してからは作ってないな)と考えて
「いいえ」
と応えたら、CAFのホームページから登録用のフォーマットをダウンロードして、それも青い紙と一緒に送る様にと言われたのです。

・・・ショック・・・・。

これもいずれはしなくてはならない作業だったのだろうけど、
「この書類達をなんとか年内に送ろう」
と頑張っていた私にとって用意すべき申請用紙がもう1つ増えたり、それに添付すべき必要書類を新たに集めるのは非常にがっかりな事態なのでした・・・。




そんなこんなで書類準備に非常に時間がかかり、CPAMとCAFの二箇所にLettre recommandee avec avis de reception(=受領書付き書留?)で書類を送れたのはなんと、12月31日の仕事帰り!

思いっきりギリギリで、目標を達成できた状態です。

お疲れわたし・・感でいっぱいだった2008年大晦日の、ひとコマでした。


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本当はもっとディノに頼りたかったのだけど、彼は12月末はずっと実家に帰っていたのでそうもいかず・・・でもこれより後のややこしい出来事には、しっかり参加してもらっています♪