空き巣被害と住宅保険(2) 〜保険会社担当者とのいざこざ・・

さてさて、この日の約束は5時だったのに・・・保険会社の担当者ムッシュVはOさん宅になかなか姿を現さず、5時半近くになってようやく電話がかかってきたと思ったら、
「あと1時間ぐらいでそちらに着きます」
との事でした・・・。

仕方がない、Oさんの住んでいる小さなワンルームに3人で居てもお互い気を遣ってしまうので、私とディノはオペラ街をふらつく事にしました。

ムッシュVがOさん宅に着き次第私に電話がかかってくる事になっていたのに、携帯はなかなか鳴らなくて・・・彼が実際に来たのは何と、7時15分前ぐらいでした。

・・・もういいかげんにしてよね!!




Oさん宅に引き返してムッシュVにようやく会えた時、私は自分なりにフランス的先制攻撃(?)をする事にしました。

なんと・・・最初の挨拶を交わした後にぼそっと
「Vous etes terrible」
と、言ってやった(!)のです。
(ニュアンス的には「ひどいですね」みたいな感じかな??)

私はふだん、普通に愛想のいい日本人。

だけど相手が自分の過失について全く反省していなそうな時は、むっとしている事を伝える事だってあるんです。

こういう考え方って悲しいけど、フランスではそのぐらいしないと甘く見られる事だってあると思うから。
(もちろん全て、相手によるけれど。そして日本でだったら、絶対といっていい程、こんな発言しないけどね・・。)




するとムッシュVは怒り出し
「私はあなたに対して失礼な事なんてしていません!!
私は正しい教育を受けて育ちました!!」
とか何とか口走り出しました。

今までの経験上私は、あの一言に対してここまでヒステリックな反撃を受けた事ってほとんど思い出せません・・でも彼は怒ってる・・・あちゃー。

驚きながらも
「せめて、『遅れます』の電話をもう少し早くもらえると助かったんでけど」
とできるだけ冷静に言うと、
「私は今日の午後凄く忙しくて、これで6件目のランデブーなんですよ!!」
と、これまた反撃してきます。




う〜!!あ〜!!!言ってやりたい!!!!

フランス人のよく言う得意文句
「C'est votre probleme(それはあなたの問題でしょ=私には関係ないんだから)」を。

だけどここは、もうさすがに我慢我慢。

だって今日はOさんの被害報告をするのが主目的なんだから、これ以上心象が悪くなってしまったら困ります。

(翌日、会社でこの話をアニエスにしたら「そう言ってやればよかったのに」という反応だったけど・・・やっぱりフランス人って強いね。)




・・・というかすでに、私のせいでこの場がかなり険悪になってしまったよね・・。

ごめんなさい、Oさん・・・。

こんな訳でOさんの空き巣被害報告は、ムッシュVの
「私だって疲れているんだから、30分以上はかかりませんよ!!」
の捨てゼリフとともに、非常に険悪な空気の中で始まったのでした。

Oさんの応援に来たつもりだったのに、私ってば・・。


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写真は、オデオン駅そばの仮装風(?)衣装屋さんです。
このショーウィンドーかなり笑える・・。
今回の日記に合う写真が無かったので、めちゃくちゃな展開ついでにこのおかしな写真を選びました。
ちなみにディノは若かりし頃、「仮装」がテーマのパーティー用にこういった類のお店で服を買ったことが1度だけあるそうです。