CONVIVIUM 〜パリなのにパスタが美味しい!

注:
この日記はせっかく書いたので、思い出のためにも削除せずに取っておきますが・・・後日(2009年5月)に訪れたら、ずいぶんと違ったムードのお店(残念な方向)になってしまっていた事を記しておきます。


12月16日、三ヶ月検診のためにディノと一緒に近所の婦人科へ行きました。

経過は良好で、しかも胎児の人間らしい姿も初めて見れて感激したけど、先生がいつになくキツくって私はすっかりブルーに・・。

そんな私を励ますために、ディノがヴィクトル・ユゴー駅近くの「コンヴィヴィアム」というイタリアンに連れて行ってくれました。




ディノはこのお店に来るのが数年ぶり、私は初めて。

私達にとってはお値段的に「カジュアル」ではないし、思えばなぜか、私はパリでは滅多にイタリアンレストランに行かないのです。

フランスに住み始めた頃「フランス人はパスタを茹ですぎるからこっちで食べても美味しくない」という噂を聞いた事がありました。

それから1年後にパリのレストランでオーダーしたら・・・本当にNGだった・・。

「イタリアン=パスタだけ」でないのは分かっているけど、この経緯も私にブレーキをかけていたのかもしれません。




広〜い店内は場所によって雰囲気が少しずつ違います。

私達が早めに来店するとお店はまだガラガラで、ガラス張りの壁のそばに座らせてもらう事ができました。

(ちょっと寒かったけど・・。)

ディノの目には外の様子が、私の目にはカウンターが飛び込んでくる状態です。

お料理が運ばれてくるのを待っている途中では、路上に駐車されていた知らない誰かの車が撤去されるというスペクタクルもありました(^^;





結局私は前菜を小さなピザにしました。
(ピザ、気づけば大好物になっていたので・・。)

生地が薄くてもちもちしていて美味し〜い!!
(具はほとんど無いけど、あくまでアントレなのでこれでいいと思うし。)

ディノは優しいお味のラタトゥイユを嬉しそうに食べていました。

美味しそうに食べる人は見ていて気持ちがいいですね。

食べすぎはすごく困るけど・・。




次は、メイン。

私はメニューで見つけたrascasse(電子辞書によると「カサゴの一種」)というのを試してみたかったのだけど、この日は残念ながら品切れ。

なので鯛を使ったお料理を、実体のよく分からないままオーダーしてみました。

いざテーブルに来たら、その見た目とデカさにびっくりです!!

小さなテーブルの左右に届きそうな大きなお皿に、魚型のピザ生地に包まれた鯛がどーーんと乗っています。
(しまった、アントレと少しかぶっちゃった。)

これを見ただけでもかなりお腹いっぱいなのに、その向こうにある小さなお皿に入っているペンネは私用のつけ合わせなんだそうで・・・どう考えても、どう見ても、量多すぎ。

ピザは美味しかったのでオーダーしたのを後悔はしないけど、普通に考えたら絶対に要らなかったね・・・。




お味はというと、すっごく美味しかったです!!

・・・付け合せのペンネが、付け合せのふにゃふにゃしたパンが。

残念ながらこの日の「日替わりメニュー」の鯛は聞いていた話と違って鮮度がイマイチでした。

そういえば、海から遠く離れたパリのお魚は「イマイチ」っていう噂も聞いた事あったな・・。

私は外食すると大体いつもお肉を頼んでしまうのでよく分からないけど、もしかしたら東京の方が美味しい魚料理に遭遇できる可能性が高かったりするのでしょうか??




一方のディノはお肉料理を頼んでいました。

名前や調理法はもう覚えていないけど、お味は2人揃って「そんなに美味しい訳でもないね」と言ってしまう感じのもの。

だけどやっぱり付け合せのパスタはちょうどいい硬さで、トマトソースは甘くて優しくて、すっごく良かった。




よく知らないけど、イタリア料理におけるピザやパスタの位置づけは「メイン料理」じゃないんですよね??

だから私は
「やっぱりメインを頼まないと」
と考えて鯛をオーダーしたのだけど、このお店は見た目ほど格式ばっていないみたいだし、次回は肉類や魚類はパスして(もちろん他と比べて高額なのに口に合わなかったので)、隣の席の若者達みたいにピザやパスタをメインに楽しみたいなぁと思いました。




メインを食べ終わった時点でお腹はもう相当苦しかったのに、この日は私もデザートを選びました。

2人揃ってチョコ系です。
(名前や様子はもう覚えていないので、割愛します。)

私はディノの選んだものの方が美味しいと思ったけど、彼は反対意見みたい。

「じゃあ残りを全部交換しようよ」
と言うと、なぜか渋る彼・・。

どうやら両方をきっちり半分ずつ味わいたかったらしい(笑)。




メインだけが残念だったけど、それ以外が良かったので満足な夕べでした。

体調が優れない上ものすごく寒い日だったので帰りに具合が悪くなってしまったけど、それでも今ではすでにいい思い出です。

ちなみに、このレストランの人達は会話のあちらこちらにイタリア単語を忍ばせてくるのですが、ディノに言わせるとここの店員さん達は本当のイタリア人では無いそう。

でも私はそんな事気にしない、気にしない。

・・・そういえば(妊婦として)当たり前なんだけど、私この日もワイン飲んでない!!

ワイン抜きの夜にはもう慣れたけど、やっぱりちょっと残念だなぁ。

相変わらずワイン抜きの食事になってしまうけど、近日中にまた「コンヴィヴィアム」に行くつもりです♪


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CONVIVIUM
78, Avenue Raymond Poincare
(2番線のVictor Hugo駅間近。)
tel 01 44 17 91 92

日本で「鯛などの大きめの魚には水銀が含まれているので、妊婦は少量しか食べない方がいい」と言われているのを知ったのは、これからすいぶん後の事でした。
・・・この晩、すっごい大量に食べちゃったんだけど・・・だってフランスではそんな話聞いた事ないし!!
以来魚にも気をつかう様になったけど、私は両国の本や言い伝えを守ろうとしているので食べられるものが少なくて、でもこれはこれで体に悪いので、ある程度適当に構えるようにしてます。