フランソワーズ・アルディのサイン会(完結編)

悲観的なジャックとは対照的に、期待する気持ちの方が強くなってきた私がカメラを覗くと・・写真、大成功!!


(本当はこの右に私が写っています。)

最高の出来だよ、ありがとうジャック!!

私が撮ってあげていたアルディとジャックの写真もここでようやく彼に見せ、やっぱりものすごく喜んでもらえました。

ジャックは以前にアルディと写真を撮ってもらった事があるのだけど(いつでも見られる様に携帯にも入っています)、その時の彼は緊張のあまり顔が強張っていて、はっきり言って別人みたいなのです。
(アルディはもちろん美しく写っていたけど。)

今回は自分自身がかなり自然な笑顔だったので、大感激していました。




それからしばらくしてようやく気持ちが落ち着いてきたところで、ジャックにどんな事を話したのか聞かれました。

一部始終を報告したあと
「でも実は・・・大学の授業で聞いたのは『男の子と女の子』じゃなくて『もう森へなんか行かない』なんだよね。
緊張していたから言い間違えちゃった」
と白状すると、
「でも、アルディ自身も『男の子と女の子』はあまり好きじゃなくて(これは一部では有名な話)、『もう森へなんか行かない』は気に入っていると思うから、こう間違えてしまってちょうどよかったんだよ」
とジャック。

うん、そうだね。




(後でディノにこの話をしたら
「そこまで気を遣わなくてもいいんじゃない?
『どの歌の方がお気に入りで、どの歌がそうでないか』というのは人それぞれなんだから、一ファンの意見が自分と合わないぐらいでアルディは気を悪くしないでしょ」
と言われたけど・・・このマイペースさ、やっぱり気遣いが細かい様でもディノはフランス人・・。)




ほぼ同じタイミングでサインをもらった人達はしばらくして帰って行ったけど、なんとなく去り難くてサイン会の終わるまで様子を眺めていたジャックと私。

列が進むにつれて一人当たりに割いてもらえる時間が更に減ったものの、結局は最後の1人までサインをもらえていたし、並んでいる人の数がものすごく減ってきた頃を見計らって列に加わる人もいました。




私が今回感激したのはもちろんアルディに会えたこと。

だけど、彼女の気取っていなくてかなり自然に近そうなのだけど、でも上品で、媚びてくる訳でもないのに、それでいてこちらの話に耳を傾けてくれるこの近すぎず遠すぎずな距離感の保ち方に、スターの品性を見た気がして一層感激しました。

ジャックから
「彼女はファンと気さくに会話するよ」
と聞いてはいたものの、うまくイメージできていなかったのかもしれません。

今までに見た「しゃべっている」アルディと言えば、テレビでインタビューを受けているところがメインなのだから、仕方ないことなのだけど。

多数の見知らぬ人に会う機会は無い私の日常でも、社会生活において相手との距離をどう取っていいのか迷ってしまう事があります。

ミーハーな気持ちで好きだった歌手に会いに行く事で人生指南を得られるなんて思ってもいなかったけど、年の重ね方のお手本を見られた様な気がした、短くてでも充実した瞬間でした。


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