Le Rostandで12年前の味さがし

5月のある日、リュクサンブール公園向かいのル・ロスタン(Le Rostand)に入りました。

この日もいいお天気で、テラス席の人々がみんな気持ちよさそうだったからです。


(知らない人のアップを撮ってしまったので隠します・・。)










このカフェに入るのは2回目で、実に12年ぶり。

その時は旅行でパリに来ていて、日本から一緒にやってきた友人が連れてきてくれたのです。

それは午前中のできごとで、私は友人が「これがお勧めらしいよ」と教えてくれた、カステラを更に黄色くした様な不思議な質感のお菓子を食べた記憶があります。

あれから時が経ってパリに住む様になり、このカフェの前を通る度に
「あのお菓子は一体なんだったのだろう??」
と思うものの入らずじまいのままだったので、この日こそ謎を解明しようと思い立ちました。

妊娠して以来甘いもの好きに戻ったから今日もお菓子かケーキを食べる気マンマンだし、ちょうどいい!








私達も大方の人達と同じくテラス席に座ったものの、私はケーキを選ぶために店内に入ってみました。

美味しそうなタルトが何種類もあります。

でもでもでも・・・今の私が探しているのはこれじゃないんだよね・・。








私が真剣な顔でいたせいか、お店の人が声をかけてくれました。

(右側の、ネクタイをした男性です。
後に私が「お店の写真を撮りたい」と言ったら、自分もフレームインしてくれました(笑)。)








事情を説明すると
「キャトル・キャール(quatre quart)じゃないの?」
とのこと。

あぁ!!そうかもしれない!!きっとそう!!

キャトル・キャールとはパウンドケーキみたいな形をした、でもバターや卵がたっぷり入っている(に違いない)ので非常にしっとりしたケーキのこと。

あの時のあのお菓子はキャトル・キャールだったのね!!








興奮気味のままキャトル・キャールを見せてもらうと・・・あれ??違うみたい・・。

このお店のキャトル・キャールは、あまり黄色くなかったのです。

たぶん大きさも違うし・・。

「これじゃないと思います」
と言ってまた説明を続けると・・
「あぁ!!それマドレーヌだよ!!」
との返事が。

ええ??そうかなぁ?

当時ももちろんマドレーヌを知ってはいたけれど、なんだか全然違う食感だったような・・。

でも12年前にはすでにこのお店にいたというこの男性は、私が食べた時期やそのお菓子の色と大きさからして、マドレーヌに違いないと言うのです。

じゃあきっとそうなんだろうな・・・。








今はもうマドレーヌは置いていないそうなので、よくよく迷ってからクエッチ(quetsche)のタルトを食べる事に決定。

(私がお菓子の写真を撮りたいと言うと、丁寧にもタルトを傾けてくれた男性。
場所柄、観光客に慣れてる??
私は見るからに妊婦な姿になっているので、この日は一体どういうカテゴリーに分類されたのか分かりませんが・・。)


ディノはビールで私はお菓子とハーブティーなので、一見おかしな組み合わせになってしまいました。

(しかもこの日にお茶は、ちょっと暑かった!!)








妊娠するまで「果物=苦手」という意識があったせいなのか、私は「クエッチ」を耳にするのも口にするのも(たぶん)初めて。

プラムの仲間らしいけれど・・・食べてみるとうん、そんな感じ。

個人的にはりんごなどの、もう酸味の少ないフルーツのタルトの方が好きかなぁ。

でも生地などは美味しかったです。

それに緑に囲まれたテラスから、(公園の柵ごしだけど)リュクサンブール公園を見ながらのんびりできるのは気持ちが良かったし♪








ここからはオマケで、この後に入った公園で撮った写真です。


この真下の写真、素敵なんだけど出来すぎていてどこか滑稽な様な?


5月半ばは、花盛りでした。







あまりに気持ちが良くて長居していたらさすがに日が暮れてきたので、食事に向かったのでした。

(続きはまた今度ね。)


Le Rostand
6 place Edmond Rostand
tel: 01 43 54 61 58


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